きっかけは絵本ではなくマンガです。
すこしまえに朝日新聞に載った「ガラパゴス化していく日本マンガ」という記事。
よむのがめんどう〜ってひとに、かいつまんで説明すると、超売れっ子のマンガ家、東村アキコのはなしで、デジタル化がすすむマンガへの危機感からはじめたあらたな試みのこと。
東村アキコは中学校での講演で、ほとんどの中学生が紙媒体のマンガをしらない現実をみて、「これはまずい」と自らデジタル化をはじめたそうです。
ここでいう、デジタル化はもちろん発表の場であって制作方法ではありません。
とはいえ、制作方法(というかマンガそのものの構成)も紙媒体とはちがっていて、スマホでよみやすいように1コマずつ下へながれる縦スクロール。そしてフルカラー。
こうしてかきおろしの新作マンガが発表されたのが「XOY」という無料のウェブマンガサイト。
東村アキコのマンガは、

『雪花の虎』(小学館「ビッグコミックスピリッツ」より)
毎週かっているマンガ誌でよくしっていたので、どんなもんかなあ〜と、そのサイトをのぞいてみたのです。
『偽装不倫』東村アキコ(XOY)
いや、もう、びっくりです。
あえて、ふだんつかっているMacではなくスマホでよんでみると、フルカラーがとても新鮮で、紙媒体ならすかすかの背景もスマホではまったく気にならずむしろすっきりここちよく、なによりストーリーがよくてあっというまに最新話までたどりついたのでした。
しかも......
このクオリティで無料!!!
これを超売れっ子の東村アキコが、自ら実験的に挑戦しているのがまたすごいです。
それでは絵本は?
超売れっ子のマンガ家が挑戦しているのに、生活するのがやっとの絵本作家がスルーできませんよ?
なーんて、じっさいに絵本のデジタル化にとりくむつもりはありませんが、ちょっとかんがえてみたわけです。
紙ではない絵本。
スマホやタブレットでよむ絵本。
いま、ほとんどの絵本好きがイヤなかおをしたでしょう。
ではでは、平田昌広個人的なかんがえを数日にわたっておとどけしますが、あらかじめおつたえすると、絵本のデジタル化も「あり」と結論しています。
というわけで「その2」へつづく〜〜〜